わたしたちが考える健康は、『足の不調を理由に、生活そのものや活動が制限されることを予防すること』だと考えています。
足の不調を治療する足病学は、アメリカやヨーロッパなどで広がりをみせています。
しかし、日本では足病医の資格すらありません。足病専門医をメインとして活動している医師はごくわずか。足の治療に関しては日本は世界に比べたら特に遅れているといわれています。
外反母趾などの変形や摩擦によりできる「たこ」。
白癬菌が繁殖した『 白癬爪 』。爪に厚みが増す『 肥厚爪 』。
間違った爪の切り方や、爪への過度な負荷などが原因で起こる『 巻き爪 』。
これらの足の不調は、病院では何科にかかればいいのでしょう?
日本では、明確に治療ができるという病院がまだまだ少ないんです。
わたしたちは、『足の不調を理由に、生活そのものや活動が制限されることを予防する』ことをコンセプトとしています。
足リテラシーを高めて、足の健康をいつまでも続けられ、行動制限のない自分らしい暮らしを続けられることが大切だと考えています。
『あし』は体の大切な軸
人間が行う「立つ」「座る」「歩く」などの基本動作に、『あし』が重要な役割を果たしてくれています。
あしが「第2の心臓」というのは、人間にとってとても大切だということを例えているからだけではなく、『あし(足)』は、文字通り、心臓と同じ役割を果たしているためです。
心臓と同じ役割?
心臓は、からだのすみずみまで血液を送り出しています。心臓は、動脈を通って指先や足先の毛細血管へと流れ、酸素や栄養を送ることを続けるポンプの役割をしています。
全身へ行きわたった血液は、血管のまわりなどに残った二酸化炭素や老廃物を受け取って、毛細血管から静脈を通って心臓へ戻ってきますが、その働きは、筋肉が手伝ってくれています。
静脈を覆っている筋肉が動き、血管を押す力で血液を心臓に戻しているのです。
心臓から一番遠い『あし』も、同じように血液の動きがありますが、心臓のポンプだけでは酸素を含んだ十分な血液が補給されません。
そこで、人間は「立つ」「座る」「歩く」など、足を動かすことで、心臓のポンプ作用を助ける働きが生まれたときから備わっているというわけです。
『あし』のポンプ作用
マラソン選手やスポーツ選手など運動を活発にしている人に、脈拍数が少ないことがあります。
たくさん走ったり、運動をして体内に取り入れる酸素量が多くなるとその分新陳代謝もよくなり、たくさん血液を送らなくても、指先の酸素量が足りているので、心臓の動く回数が減ることがあります。
循環が良くなればその分血液もきれいになり、心臓も丈夫になるのです。
長時間同じ姿勢でお仕事をされている方や、あしにむくみやしびれがあるときは、要注意です。循環が悪くなっていることが多く、歩いたり運動をしたりすることで、あしが心臓にかわりポンプ機能をはたしてくれます。
あしに刺激を与えることで、脳が心臓をあしに送れ!という司令をだし、脳の働きも活発になることがわかっています。
まとめ
『あし』から考える健康とは?
『あし』を活発に動かすことは、「あしのポンプ機能」を促進させ、心臓のポンプ作用を助けることになるということ。
わたしたちあしケアでは、このあしのポンプ機能を障害するさまざまな要因の、予防策と改善策の両側面から考えてアプローチしています。